2019年 年頭所感

「エネルギー新時代のナビゲーターとして」

 
 

株式会社グッドフェローズ
代表取締役 長尾 泰広

 
 
新しい年を迎えるにあたり、株式会社グッドフェローズ 代表取締役 長尾泰広より、
年頭のごあいさつを申し上げます。
 
いま、世界経済的にSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)やESG投資など、持続可能な社会に向けた企業の貢献活動が求められています。エネルギー分野では、CO2排出量の削減に向けて、RE100などの環境対策を行う企業が次々と現れ、再生可能エネルギーに対する機運が高まりました。政府は2018年7月にエネルギー基本計画で再生可能エネルギーを主力電源化することを宣言し、再エネへの転換に向けて本格的に舵が切られています。
 
そのような外部環境を受け、当社は2018年、セカンダリーマーケットの拡大と太陽光発電マーケットの健全化を目指し、タイナビ発電所にWeb査定機能・Webリスク診断評価を搭載し、サービスのモデルチェンジを行いました。このような時代に即した地道な企業活動の結果、「タイナビNEXT」「タイナビ発電所」ユーザーの発電所所有者は1万名を突破しました。これは、経済産業省の事業計画認定者リストのうち、13%を占める規模となっており、ひとえに皆様のご尽力のたまものと心から感謝申し上げます。
 
グッドフェローズは、創業時からエネルギー事業に従事し、無事節目の10期目を終えることができました。しかし、これは単なる通過点にすぎず、感慨にふけっている暇はないと考えています。なぜなら、エネルギー業界では今まさに産業革命以来のエネルギー革命が始まろうとしているからです。
2019年は太陽光発電の余剰売電期間が切れるいわゆる“卒FIT”世帯が出現し始めます。2019年には56万件の住宅がFIT(固定価格買取制度)を卒業し、その後も毎年20~30万件が卒FITします。現在住宅用太陽光発電の普及率は全戸建て住宅の6%程度にすぎませんが、2025年には戸建て住宅の10件に1件となる240万件が太陽光発電を設置するプロシューマー(生産消費者)となるという予測もあります。
これまで日本の太陽光発電はFITを利用した単純投資や経済的メリットを目的とする一部の投資家や意識の高いユーザーによって伸びてきましたが、全ての人々が再エネを導入することが当たり前となる時代がやってきます。私たちは常に10年、20年先のエネルギー業界の未来を見据えています。
 
エネルギー業界の未来を創造するために、当社は国内トップの利用者数を誇る再エネプラットフォームを活用し、これまで特化してきたマッチングサービスに加え、新たな分野に力を入れていきます。将来的には、当社自らによる再エネ発電所の開発・販売、メガソーラーのM &Aやソーラーローンの借り換え支援、さらには今後のVPP(バーチャルパワープラント)普及に向けたプラットフォーム構築など、エネルギー新時代のナビゲーターとして、さらなる成長を遂げてまいります。
 
「タイナビシリーズ」は日本最大級の再エネプラットフォームを通じ、プロシューマーや発電事業者、その予備軍である13万人の会員様、そして全国300社の再エネ販売取引業社に対し、新たなソリューションを提供していきます。今後のグッドフェローズに、どうぞご期待ください。